カーエレ大手、ポストコロナに照準でサービス展開
カーエレクトロニクス大手が、ウィズコロナ・アフターコロナ時代を見据えたサービスや商品を展開している。アルプスアルパインはインバウンド(訪日外国人)需要を見込み、カーナビゲーションアプリを多言語対応にした。JVCケンウッドはウイルスなどの発生を抑制する車載機器を提案する。
アルプスアルパインのアプリ「ALPINE SmartX」は、地図のほか、駐車場検索などの機能を有する。主にレンタカー事業者が取り扱う車両に搭載される。同社は、公共交通機関に比べて他者との接触機会を抑えられるレンタカー需要が高まると予測。またコロナ禍収束後にインバウンド(訪日外国人)観光が回復していくとみて、日本語に加え英語、中国語、韓国語での画面表示や音声案内を可能にした。
JVCケンウッドは車載向けの低濃度オゾン発生器をアピールする。ウイルスや菌を抑制する効果があるとしており、タクシーなどで導入されている。国土交通省の補助事業「ポストコロナを見据えた地域公共交通の活性化・継続」の対象機種になった。
日刊工業新聞2021年8月13日