「脱炭素」組織立ち上げるアイシンの深謀遠慮
アイシンは8月にカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)を推進する専任組織を立ち上げる。カーボンニュートラルや二酸化炭素(CO2)排出量の削減目標達成に向けて社内を横断的に取りまとめ、新技術開発などを加速する。電動化対応でも長期的視点で先行技術開発に取り組む部署を8月に新設する。
新組織「カーボンニュートラル推進センター」は省エネルギー活動や再生可能エネルギーの採用拡大などCO2削減に向けた具体的な施策を企画する。CO2回収・分離などの新技術の開発にも取り組む。専任組織を設けることで役割を明確化しCO2削減に向けた取り組みを加速する。
さらに8月1日付でカーボンニュートラルや電動化、デジタル変革(DX)などの重点領域を統括する責任者(CXO)を新たに充てる予定だ。
アイシンは2050年までのカーボンニュートラル達成に向けて、30年度に生産のCO2排出量を13年度比で半減以上を目指す。
電動化対応では30年度のパワートレイン製品販売台数のうち、電動駆動モジュール「eアクスル」など電動化対応製品の台数を6割以上(20年度は7%)にする計画だ。
日刊工業新聞2021年7月20日