年末にはちょっといいビールを飲もう―ビール各社歳暮商戦
サントリービール、歳暮商戦で社長自らPR
一段上のプレミアムビールで歳暮商戦に勝つ―。サントリービール(東京都港区)の水谷徹社長(写真中央)は26日、阪急百貨店うめだ本店(大阪市北区)の歳暮ギフトコーナーで3月に発売したプレミアムビール「ザ・プレミアム・モルツ〜マスターズドリーム」を自ら手渡しで配る販促活動を実施した。
水谷社長は「マスターズドリームは国内外で評判が高い。プレミアムビール市場はサントリーの牙城であり、歳暮市場で拡販しマスターズドリームのブランド力を高めたい」と語った。
同社は今年の歳暮ギフトで前年同期比16%増の240万セットの販売を見込み、マスターズドリームは15年に110万ケースに達する見通し。今後は京都工場で増産体制を整え、販売も一段上の年200万ケースを目指す。
アサヒ、昨年の歳暮限定ビールを好評につき通常販売
アサヒビールは昨年の歳暮商戦でギフト限定商品として発売したプレミアムビール「アサヒスーパードライ ドライプレミアム 香りの琥珀」を、12月8日に発売する。ギフト限定商品として昨年は100万セット強を売り上げ、自宅用に買う客も多かったため通常販売する。
1―10月までのスーパードライブランド合計売り上げは前年同期比98・1%となっており、香りの琥珀を加えてドライ全体のプラス転換を目指す狙いもあるとみられる。販売目標は来年1月末までで15万ケース(1ケースは大瓶20本換算)。
8種のホップと黒麦芽由来の麦芽エキスを加えたロースト香が特徴。アルコール分は5・5%。容量、消費税込みの価格は350ミリリットル缶255円、500ミリリットル缶335円前後。
日刊工業新聞2015年11月27日 建設・エネルギー・生活1面