過去に駐車した場所を記憶して自動で駐車するシステムの仕組み

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FCEはメモリーパーキングの来年発売を目指す(デモ走行)

フォルシアクラリオン・エレクトロニクス(FCE)は、車両が過去に駐車した場所を記憶し自動運転で駐車するシステムを、2022年をめどに実用化する。まず全地球測位システム(GPS)で把握した位置情報と、人の運転による駐車パターンを組み合わせて車両が記憶。次回以降はその情報に基に自動駐車する。運転手の負担や、人為ミスによる事故の軽減につながる利点を訴求し、自動車メーカーに提案する。

FCEが実用化するのは「メモリーパーキング」。自宅や職場の駐車場など、複数回利用する場所での利用を見込む。運転手はスマートフォンのアプリケーション(応用ソフト)を通じて自動駐車を指示する。自動駐車時はカメラやソナーを用いて周辺の障害物を検知して位置情報と統合し安全性を確保する。

車載カメラで得た映像を基に作成した俯瞰(ふかん)映像を、車内モニターに映して安全運転を支援する「サラウンドアイ」などの自社技術を活用しメモリーパーキングを開発した。自動車メーカーなどと連携し、精度向上を図った。

メモリーパーキングとは別に、人工知能(AI)を用いて駐車スペースや障害物を検知し、自動駐車する「リモートパーキング」の技術開発も進めている。まずはよりスムーズな自動駐車が可能とみてメモリーパーキングの商品化を優先する。その後、他社との連携などを通じてAIの精度を上げ、リモートパーキングの実用化を目指す方針だ。

事前に記憶した情報を活用したり、センサーなどを用いたりする駐車支援システムを備えた自動車は増えている。一方、操作の煩雑さや精度に関する信頼性が普及の課題になっている。

日刊工業新聞2021年6月22日

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