年率10%超の成長を狙うFA製品、三菱電機が選んだ重点8業種

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情報共有を進めるグローバルインダストリーソリューション推進部のスタッフ

三菱電機は制御装置やロボット、加工機など工場自動化(FA)関連製品を扱う事業本部で、顧客の業種ごとに拡販する取り組みを始めた。業種別販売戦略を担う専門組織を4月に設置。重点業種として自動車やリチウム電池など8業種を設定した。従来の地域や製品軸に加え、業種を切り口に販売活動を展開し、販売効果を拡大する。業種別戦略を機能させ、同事業本部では今後、売上高で年率10%以上の成長を目指す。

FAシステム事業本部内に、業種別販売戦略を担う新組織「グローバルインダストリーソリューション(GIS)推進部」を設置した。同推進部は60人の営業スタッフを中心に構成する。電気自動車(EV)を含む自動車やリチウム電池のほか、薄型ディスプレー(FPD)、データセンター、電子機器製造受託サービス(EMS)など8業種を成長のけん引業種として定めた。この8業種を主要なターゲットとして業種戦略を展開する。

三菱電機では、海外の顧客が別の国・地域に進出するケースが増えている。従来、海外顧客のサポートは主に現地のサービス拠点が担当してきたが、顧客の事業範囲拡大に伴って複数の国・地域の拠点間連携が求められている。地域別に加え、業種別の販売戦略を展開することで、こうした連携を進めやすくなるとみる。

同社のFAシステム事業本部では中国、韓国、台湾、欧米、インドに大型の拠点を整備している。世界全体では大小合わせて600のサービス拠点がある。21年度はGIS推進部を中心に、販売・サービス網を含めた連携体制の構築を進める。

FAシステム事業本部は、工場の生産性向上や自動化を実現するハードウエアやプログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)、サーボモーター、ソフトウエア、監視システムなどを網羅する。これらを組み合わせることで、地域の枠を超えて顧客に課題解決策を提供していく。

日刊工業新聞2021年5月10日

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