自動運転の安全性評価を事業化するベンチャー、国の戦略プログラムで立ち上げる理由

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雨の再現例(内閣府SIP提供)

内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は自動運転の安全性を評価するシミュレーション技術を事業化するベンチャーを2022年春をめどに立ち上げる。安全性評価は自動車の認証評価にも関わる重要技術。国の研究開発プログラムとして基盤技術を整備し、ベンチャーの事業として継続的に技術を開発実用化する仕組みを整える。

SIPでセンサーシミュレーション技術を開発する三菱プレシジョン(東京都江東区)や日本ユニシスが中核となりベンチャーを立ち上げる構想。同プログラムからは高精度3次元地図「ダイナミックマップ」を開発運用するダイナミックマップ基盤(東京都中央区)が設立された。地図用の計測機器を開発する三菱電機が中心となり自動車会社や地図会社などから出資を受けた。安全性評価シミュレーションも同様のスキームを構想する。

SIPでは高機能センサー「LiDAR(ライダー)」やミリ波レーダー、カメラの三種類のセンサーのシミュレーション技術を開発した。自動運転では三種類の計測値を統合的に処理する「センサーフュージョン」が求められている。

課題はミリ波レーダーの反射が虚像になり、同時にライダーのデータが欠けるなど複合的な条件で発生するシーンへの対処になる。シミュレーションなら過酷なレアケースを再現してシステムが問題なく対応できるか検証できる。

顧客は完成車メーカーや認証評価機関、保険会社などを想定する。

日刊工業新聞2021年4月1日

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