パーキンソン病患者を音楽アプリで支援!武田薬品がプロジェクト開始
武田薬品工業は、パーキンソン病患者の支援プロジェクトを始めた。音楽を活用して日常的な運動のきっかけとしてもらうためのスマートフォン用アプリケーション(応用ソフト)「パーキンサウンズ」と、音楽コンテンツのポッドキャスト「パキトレ体操ナビ」の提供を開始した。無料で利用可能で、音楽に合わせた歩行や運動などに活用する。
武田薬品は、消化器系疾患や神経疾患など5領域を主要な事業と位置付けて開発を強化する。パーキンソン病は、脳の神経細胞が減少して神経伝達物質の「ドパミン」の量が減り神経伝達に障害が生じる。手足が動きにくくなったり震えたりする症状があらわれる。日常的な運動機能の刺激が有効とされる。
パーキンサウンズは、曲のテンポに合わせて運動を促す。スマホの基本ソフト(OS)「アンドロイド」で利用可能で、今後米アップルの「iPhone(アイフォーン)」用アプリも配信する見込み。
パキトレ体操ナビは、専門医の解説を聞きながら自宅で気軽に体を動かし、患者の運動不足の解消につなげる。
日刊工業新聞2021年3月23日