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マザーズに上場したキャッシュレスサービスのアララ、強さは利用料の低さ

アララ社長・岩井陽介氏インタビュー

―事業概要を教えてください。
 「主力はスーパーマーケットなど小売り各社が提供するプリペイドカード(代金前払いカード)向けシステム『ポイントプラス』の提供だ。主要顧客は売り上げ規模10億―1000億円の全国の事業者。法人向けメール配信サービスや拡張現実(AR)制作なども手がける。月額利用料や従量課金制などで安定した事業モデルだ」

―強みは。
 「当社の利用料はクレジットカード会社のものより1ケタ低い水準にしている。このため利益率が低いスーパーマーケットなどにとってはキャッシュフローによく客離れが少ない」

―上場の目的は。
 「顧客の資金や個人情報を扱うため、信用力を一層強化するためだ。上場で“見られる”会社になるため、現在は社内の意識改革を続行中。上場は売上高が急増した2015年頃から意識していた」

―今後の展開は。
 「売上高1000億円超の大規模流通チェーンを視野に、システムを仕様変更がしやすいクラウド型に刷新する。現在は紙とデジタルで別々に管理している商品券などを同じものとして処理できるようにする」(渋谷拓海)

アララ社長 岩井陽介氏
【概要】

06年にキャッシュレスサービス事業のレピカを、10年にAR事業を目的に子会社のアララを設立。16年に吸収合併し、社名が好評だったアララに商号変更した。21年8月期の売上高予想は14億7200万円。上場は20年11月19日。


▽本社=東京都港区南青山2の24の15▽=資本金=5億8495万円▽従業員=85人▽事業内容=キャッシュレスサービス事業やメッセージングサービス事業、データセキュリティサービス事業などの開発・提供▽主幹事証券=SMBC日興証券

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