くぎ打ち機で連打できます!住之江区の中小企業が開発したすごいネジ
九飛勢螺(きゅうぴせいら、大阪市住之江区、新城公生社長)は、クギ打ち機で連打できるネジ「PIAS BULLET(ピアス バレット)」を開発、発売した。市販のクギ打ち機をそのまま使い、木材と鋼板を撃ち抜くように瞬時に接合できる。クギとビスの利点を兼ね備え、施工スピードが速い上、締結強度が高いのが特徴だ。
ネジ径3・6ミリ×長さ38ミリメートル、ネジ径4・0ミリ×長さ40ミリメートルの2種類のサイズがあり、1ケース(140本×6巻)の消費税抜きの定価は2万円。住宅メーカー、資材メーカー、ホームセンターなどに向け、初年度は2種類合わせて200万本の販売を目指す。
関計(大阪市福島区)との共同開発。独自形状のらせんが働くことで部材にねじ込まれ、1回につき1秒以内と瞬時に締結する。九飛勢螺の同じ用途で使う既存のピアスビスと同等以上の締結強度がある。
部材にねじ込まれているため、ドライバーなどで逆転して取り外せる。厚さ9ミリ―15ミリメートルの合板と同1ミリ―2・3ミリメートルの鋼板に対応できるほか、同4ミリメートルまでのアルミニウム板にも対応する。
日刊工業新聞2020年1月29日