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東工大、主要科目講義を英語化

16年4月から生命理工学研究科で
 東京工業大学大学院生命理工学研究科は2016年4月から、修士課程の主要科目の講義を英語で行う。集中科目や研究室指導を除く16科目が対象だ。同大はグローバル化の推進を目的に、全学的な講義の“英語化”を19年度末までに実施するとしており、その先駆けとして生命理工学研究科で取り組んでいく。

 英語で講義するのは、「分子細胞生物学」「応用生体材料工学」「生物計算科学」「環境微生物学」など選択(選択必修含む)の専門科目。従来は留学生向け以外の授業の場合、日本語で講義していた。来年度からは留学生と日本人学生がともに英語で講義を受ける。

 学外講師による集中講義や論文執筆法、インターンシップ(就業体験)などの科目は日本語で講義を行う。一方、研究室での研究指導やセミナーに関しては、留学生に合わせてすでに英語化を進めている。

 講義の英語化は一般に、対応可能な日本人教員が少ないことや、日本語による講義に比べてレベルが下がるなどの課題がある。東工大は16年度に学部・大学院を統合した「学院」制度を全学で導入。国際化を主な目的とするため、講義の英語化も重視している。
日刊工業新聞2015年11月04日 科学技術・大学
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
それで教員はどうするのだろう。日本人の先生がそのために特訓するのか。でも生徒も英語をかなり理解できるレベルでないと、授業がなかなか成立しなさそう。

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