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JR東海、新幹線の検査周期延長−64年の開業以来初

JR東海は東海道新幹線の車両検査について、一部検査の周期を見直した。車両を解体せずに走行装置やブレーキ装置、車体の状態などを調べる「交番検査」の周期を従来の「30日または走行距離3万キロメートル以内」から「45日または走行距離6万キロメートル以内」に変更。同検査の周期見直しは1964年の開業以来初めて。周期延長で車両の運用効率を向上させる狙いだ。

 監督官庁の国土交通省中部運輸局に、このほど規定変更を受理された。対象車両はN700A(写真)とN700系(改造車両含む)で、3月末時点の合計数は99編成。旧型の700系(同32編成)の周期は従来通りとする。

 車両検査には4種類あり、台車などを目視検査する「仕業検査」、交番検査、主要部位ごとに解体して調べる「台車検査」、車両全体を解体する「全般検査」がある。
 検査周期は、最も短い仕業検査ではおおむね2日に1回、最も長い全般検査では36カ月または走行距離120万キロメートル。同社は試験車両を通じて検証を進め、安全性が確立されたと判断した。
日刊工業新聞2015年04月14日 建設・エネルギー・生活面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
先日もJR東日本で事故がありましたが、安全性と運転効率向上は難しい問題。1964年の開業以来初めての延長ということで、慎重な検査や議論が重ねられた結果と思います。

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