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プラゴミでボールペンを実現した古河電工のスゴい技術

プラゴミでボールペンを実現した古河電工のスゴい技術

リサイクルが困難な積層フィルムを強化プラスチック材料に再生する技術を活用して実現したボールペン

古河電気工業は、リサイクルが困難な積層フィルムを強化プラスチック材料に再生する技術を活用し、ボールペン(写真)を製造した。ボールペンのボディー部には、顔料以外、同社の半導体製造用テープの製造ロスと、日本テトラパック(東京都千代田区)のアルミ付き飲料パックの製造ロスのみを使用した。これらの製造ロスは3種類のプラスチックと、紙、アルミ箔(はく)が主成分。本来はこれらを混ぜると強度が低くなり、ボールペンの材料としては使えないが、古河電工の技術で強度を高めた。ボールペンは、同社と日本テトラパックの両社で社内用として利用する。

積層フィルムは、食品や洗剤包装などに使われている。ペットボトルのような単層のプラスチック製品とは異なりリサイクルが困難で、ほとんどが焼却、埋め立て処分されている。古河電工は、このようなリサイクルが困難な使い捨てプラスチック製品と古紙を、強化プラスチックに再生する技術を2019年に開発。既に同技術を用いて、使用済みの飲料用紙パックをリサイクルした産業資材製品を販売している。

今後は、文具・家具・電化製品・自動車部品など、同技術の用途拡大を目指す。

日刊工業新聞2020年12月21日

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