最速4分で感染判定! キヤノンメディカルが抗原検査キット発売
キヤノンメディカルシステムズ(栃木県大田原市、滝口登志夫社長、0287・26・6211)は、新型コロナウイルスへの感染の有無を調べる抗原検査キット(写真)を発売した。高感度検出技術を採用し、15分で判定する。多量のウイルスの場合は4分で判定可能。価格は1キット(10回分)6万円(消費税抜き)。検査装置は年間3万円(同)で貸し出す。診療所や病院の外来などでの使用を想定する。
これまで同社がインフルエンザウイルスなどの検出に使用していた高感度検出技術を採用したことで、市場の抗原検査キットよりも約5倍の感度を実現した。微量な新型コロナでも検出できるようになり、鼻孔から2センチメートル程度の位置で採取した粘膜でも検査ができる。検査者への飛沫(ひまつ)感染のリスクの低減と受診者への負担の軽減を図ることができる。
検査装置は、2016年に同社がインフルエンザなどの抗原検査向けに発売した「ラピームアイ10」を使用する。
日刊工業新聞2020年12月15日