故障でも安心!海外製加工機をメンテナンス。発研セイコーが事業化
発研セイコー(東京都足立区、久永満勝社長、03・3890・1733)は、海外製板金加工機械を専門にメンテナンスする事業を開始する。同社は海外製板金機械を輸入・販売しているが、中国製を中心に海外製品の導入が国内で進む一方、故障時のメンテナンス体制の脆弱(ぜいじゃく)さが課題になっている。このため他社製も含めた海外製専門のメンテナンスを開始。2021年1月から受注を始める。
発研セイコーは15年から子会社のAIZ(東京都足立区)で海外製板金機械を輸入し、カスタマイズして販売。自前のメンテナンス部門による整備サービスも提供している。今後は自社で販売した板金機械以外もメンテナンス対象に拡大して事業化する。メンテナンス部門を3人から5人に増員。海外メーカーと調整する必要があるため、メンバーは中国や米国などの外国人で構成する。
対象製品は中国やドイツ、イタリア、米国などのV溝加工機(プレーナー)、ベンディングマシン、レーザー加工機、油圧式シャーリング(せん断加工機)など。近年は低価格で精度が向上した中国製を中心に海外製の普及が進んでいるが、メンテナンス体制が脆弱な上、新型コロナウイルス感染拡大の影響で入出国が難しく、同社へのメンテナンス依頼が急増。400件に上る相談があるという。