8年ぶりに登場した新型「N―ONE」。変わってないようで、すごく変わりました
ホンダが発売
ホンダは軽自動車「N―ONE(エヌワン)」を8年ぶりに全面改良し、20日に発売した。す丸いヘッドライトなど親しみのある基本デザインを継承。安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備するなど先進機能を充実した。消費税込みの価格は159万9400円から。月2000台の販売を計画する。
寺谷公良執行職は「不動のデザインでモデルチェンジしたが、安全性能、快適性能、質感はお客さまのニーズの高度化に対応してレベルを高めた」と自信を示す。
排気量660ccのエンジンを搭載し、4グレードを設定した。うち一つでは、軽で初めて前輪駆動(FF)ターボと6速手動変速機(MT)の組み合わせを設定し、運転の楽しさを追求した。また軽の6速MTでは初めて、渋滞追従機能付き車間距離制御装置(ACC)と車線維持支援システム(LKAS)を採用し、安全性や快適性を高めた。
寺谷執行職は総需要が年500万台程度で安定する国内市場について「2020年度はコロナで1割程度需要が下がると見ているが、徐々に回復してくれると期待もしている。(総需要)500万台前後の中で4割弱くらいが軽の適正な市場規模として推移する」との見通しを示した。
日刊工業新聞2020年11月19日