シャープの新作フェースシールドは"蛾の目"を参考に低反射を実現
シャープは低反射で曇りにくい高性能フェースシールド(写真)を発売した。液晶パネル開発で培った反射防止フィルムの加工技術を応用した。飛沫(ひまつ)感染防止対策としてフェースシールドの需要が高まる中、接客業や企業受付など、顔の表情が重視される現場向けに提案する。消費税抜きの販売価格は1980円から。シリーズ合計で年3万個の販売を目指す。
ガの目を参考にした「モスアイ構造」と呼ばれるナノメートルレベル(ナノは10億分の1)の微細な凹凸処理を、フィルム表面に施した。表面反射率を大幅に低減して、日光や照明などの光の映り込みを抑える。超親水性アクリル樹脂を採用して防曇性能も高めた。
子会社のシャープ米子(鳥取県米子市)のクリーンルームを活用して生産する。
日刊工業新聞2020年11月17日