ANA「羽田-大島」が最終便。不採算路線を整理し国際線強化へ
伊豆諸島路線は羽田-八丈島線のみに
夏ダイヤ最終日の10月24日、全日本空輸(ANA)は羽田ー大島線の最終便を運航した。不採算路線の整理の一環で、24日を最後に大島空港から撤退した。
羽田-大島線は、1955年に就航。片道40分で1日1往復運航していた。24日まで使用したボーイング737-700型機(120席:プレミアムクラス8席、普通席112席)は、2014年3月末で退役したボンバルディアQ300型機(56席)に替わり、同年3月30日から投入された。
ジェット船優位
最終日の羽田発大島行きNH1843便は、定刻の午前8時40分に出発して午前9時24分に到着。同路線最後の大島発羽田行きNH1844便は、定刻午前10時10分に出発し、午前10時42分に羽田に着いた。乗客数は大島行きが106人(幼児1人含む)、羽田行きが107人(同3人)だった。
羽田ー大島線は、東京・竹芝客船ターミナルと大島を1時間45分で結ぶ高速ジェット船との競争が激しく、例年赤字が続いていた。2014年度の搭乗率は14.1%で、提供座席数7万8220席に対して、乗客は1万1033人だった。8月の搭乗率も19.9%(前年同月比7.3ポイント低下)で、国土交通省航空局の統計でも、2014年4-6月期以降、全国でロードファクター(座席利用率)がもっとも低い路線となっていた。
大島撤退により、ANAが運航する伊豆諸島路線は、25日に始まる冬ダイヤから羽田-八丈島線のみになる(1日3往復)。羽田-三宅島線は、2014年3月31日にグループのANAウイングスが運航するQ300が退役したことで運休。三宅島空港から撤退している。ANAの撤退で都内から大島への空の便は、新中央航空の調布-大島線(19席)のみとなる。
成田-パリも撤退
また、国内線では中部-函館線と広島-札幌線も運休。ANAの親会社であるANAホールディングス(9202)が13.61%出資するエア・ドゥが、冬ダイヤから路線を開設することで不採算路線から撤退し、成長が見込める国際線に経営資源を振り向ける。
国際線も成田-パリ線から撤退。欧米主要路線を羽田に集約する。中国路線も、羽田ー広州線の新設や、羽田発着の北京線と上海線の増便により強化する。
羽田-大島線は、1955年に就航。片道40分で1日1往復運航していた。24日まで使用したボーイング737-700型機(120席:プレミアムクラス8席、普通席112席)は、2014年3月末で退役したボンバルディアQ300型機(56席)に替わり、同年3月30日から投入された。
ジェット船優位
最終日の羽田発大島行きNH1843便は、定刻の午前8時40分に出発して午前9時24分に到着。同路線最後の大島発羽田行きNH1844便は、定刻午前10時10分に出発し、午前10時42分に羽田に着いた。乗客数は大島行きが106人(幼児1人含む)、羽田行きが107人(同3人)だった。
羽田ー大島線は、東京・竹芝客船ターミナルと大島を1時間45分で結ぶ高速ジェット船との競争が激しく、例年赤字が続いていた。2014年度の搭乗率は14.1%で、提供座席数7万8220席に対して、乗客は1万1033人だった。8月の搭乗率も19.9%(前年同月比7.3ポイント低下)で、国土交通省航空局の統計でも、2014年4-6月期以降、全国でロードファクター(座席利用率)がもっとも低い路線となっていた。
大島撤退により、ANAが運航する伊豆諸島路線は、25日に始まる冬ダイヤから羽田-八丈島線のみになる(1日3往復)。羽田-三宅島線は、2014年3月31日にグループのANAウイングスが運航するQ300が退役したことで運休。三宅島空港から撤退している。ANAの撤退で都内から大島への空の便は、新中央航空の調布-大島線(19席)のみとなる。
成田-パリも撤退
また、国内線では中部-函館線と広島-札幌線も運休。ANAの親会社であるANAホールディングス(9202)が13.61%出資するエア・ドゥが、冬ダイヤから路線を開設することで不採算路線から撤退し、成長が見込める国際線に経営資源を振り向ける。
国際線も成田-パリ線から撤退。欧米主要路線を羽田に集約する。中国路線も、羽田ー広州線の新設や、羽田発着の北京線と上海線の増便により強化する。