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日産が大幅改良した世界戦略車「ナバラ」の性能

日産自動車は5日、ピックアップトラック「ナバラ=写真」を大幅改良し、12月にタイで発売すると発表した。先進の運転支援技術を搭載して安全性と快適性を確保。リアアクスルの強化などで積載可能重量も向上した。タイを皮切りにメキシコでも「フロンティア」として生産を開始。2021年には南アフリカでも生産し、各国に順次投入する。

ナバラは耐久性に優れるフレーム構造のピックアップトラック。新型ではフレームとボディーの接合部を変更して剛性を高めた。運転支援技術では前方の車両や歩行者との衝突回避を支援する「エマージェンシーブレーキ」などを搭載。アクスル強化や荷台スペースの拡大により積載可能重量を向上し、使い勝手も高めた。価格は地域ごとに順次公表する。

「ナバラ/フロンティア」は世界100カ国以上に展開する世界戦略車。新型車投入などを盛り込んだ23年度までの構造改革計画「日産ネクスト」の重要なモデルに位置付ける。アシュワニ・グプタ日産最高執行責任者(COO)は同日にオンラインで公開したメッセージで、ピックアップトラックは日産そのものと説明しながら「人々が困難を克服し、より豊かな生活を実現できるよう支援する」と強調した。

日刊工業新聞2020年11月6日

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