知ってた?テント輸入額11年連続増加のワケ。以前のアウトドアブームとの違い
家族やグループだけでなく1人でも楽しむなど、キャンプの在り方が多様化している。そうした中、全国のテント輸入量が2016年から4年連続、輸入額が09年から11年連続で増加し、19年は輸入量1万266トン、輸入額118億4200万円で過去最高を記録した。
横浜税関によるとテントの輸入数量別順位は1位が東京港で3794トン、2位は大阪港で1792トン、3位は新潟港で1169トン。輸入額別では1位が東京港で43億1400万円、2位が大阪港で22億9400万円、3位が新潟港で18億2300万円。主要輸入国は中国やベトナムなど5カ国。中国が最大の原産国だが、安く生産する国を求めて生産工場がベトナムやバングラデシュに分散しつつある。
近年は内部に部屋があるタイプなど種類も増加。高価格帯のテントが流行しており、90年代半ばのアウトドアブームと異なる。「設備の整った快適なキャンプ場が増えていること」などに加え、新型コロナウイルス感染症の影響でキャンプ人気が高まっていることもあり、横浜税関ではテントの輸入は引き続き増加傾向で推移すると見込んでいる。
日刊工業新聞2020年10月8日