オンラインでコーディネートを相談!ECと店舗の融合はどこまで進化?
BEPRICE(ビープライス、大阪市北区)は、ブランド品の買い取り・販売やクローゼット管理アプリケーション(応用ソフト)「JUSCLO(ジャスクロ)」を手がける。このほど店舗のオンライン接客ツール販売に乗り出した。ジャスクロはクローゼットにある服の写真や着用頻度などをデータ化し、古着として出品できる無料アプリ。新ツールとの組み合わせで新たな市場開拓を狙う。
ビープライスは服飾品のリユース販売を本業とする。「1年以上着ない服は全体の約8割」(玉城社長)である点に着目。クローゼットの中身を見える化できれば古着の流通量を増やせると考え、ジャスクロを開発した。データベース管理機能がユーザーに高く評価され、リユース件数を伸ばしてきた。
ところが新型コロナウイルスの流行で、店舗売上高が前年同期比で半分以下に激減。服飾品販売の主戦場が電子商取引(EC)に移る中、対面接客の良さを生かしたいと開発したのがオンライン接客ツール「MEETLY(ミートリー)」。簡単に販売員とテレビ通話が繋がり、コーディネートや服の質感などを気軽に相談できる。
同ツールは売り上げ減に悩むアパレル店舗などに有料で提供。店舗サイトにタグを二つ埋め込むだけで使える。将来的にジャスクロとミートリーを連携させ、クローゼットの服のコーディネートを販売員に相談できるような仕掛けを作る方針。「ECと店舗の融合で相乗効果を生み出したい」(玉城社長)と、アパレル店舗の課題解決に挑む。(大阪・大川藍)