NTTデータが「デジタル・ワークプレイス」展開、本社全社員約1万人に
NTTデータは社内の情報共有を効率化・高速化できるイントラネット(インターネットによる組織内情報通信網)「デジタル・ワークプレイス」を本社全社員約1万人に展開した。社員が過去に作成した資料や社員の経歴・資格、過去に携わったプロジェクトや顧客情報などを可視化。新プロジェクト立ち上げ時などで社員間の連携を促進しやすくする。専任の運用組織「KMO」も設置。2021年をめどに地方のグループ会社での運用も目指す。
デジタル・ワークプレイスは、オントロジー(体系学分類学)技術や自然言語処理技術を駆使したスペイン子会社エヴェリスグループ製ナレッジマネジメントソリューション「エヴェリス・ノウラー」をベースとした情報共有ソリューション。
NTTデータの社内で流通するコンテンツ(情報の内容)から重要な情報を取り出し、正確に関連づけることで高度な検索が可能。優先的に処理すべきメール、その日の予定に関連する書類など重要度の高い情報を社員ごとにカスタマイズ(個別対応)して表示する。
例えば「ブロックチェーン」というキーワードで検索すると、関連する資料や、ブロックチェーン事業に関連のある社員情報を表示する。新規事業立ち上げ時や社内有識者からのアイデア・情報が欲しい時に、社員同士が連携しやすくなる。
新設したKMOには社員約30人が在籍。安心して情報共有ができるように共有できない情報を除いて再加工する業務などを担う。
現在はインターネットブラウザー経由で接続する仕組みだが、今後は日本マイクロソフトの職場向け協業アプリケーション(応用ソフト)「チームズ」と連携させ、情報の検索から社員間の連携までをより円滑に行えるようにする。サービス導入やKMOの運営方法などのノウハウを体系化し、社外企業に提供することも視野に入れる。