「ディーゼルエンジンへの消費者の信頼感を再び獲得しなければ」(独ボッシュ会長)
【シュツットガルト(独)=清水信彦】独ボッシュのフォルクマル・デナー会長は14日、排ガス不正問題で独フォルクスワーゲン(VW)が部品各社への原価低減要請を強化する方針を打ち出したことについて「VWとはまだ話をしておらず、(業績への影響は)コメントできない」と述べた。また「ディーゼルエンジンへの消費者の信頼感を再び獲得しなければならない」とも話した。さらに、欧州における排ガス規制は「実現可能な水準だ」とも述べた。シュツットガルト近郊で同日開所式を開いた新しい研究開発センターの記者会見で答えた。
独ボッシュは、独南西部シュツットガルト近郊で約3億1000万ユーロ(約423億円)を投じて建設してきた研究開発センターを稼働させた。ソフトウエアやエレクトロニクスなどの研究を強化し、自動車だけにとどまらず「モノのインターネット(IoT)」関連の開発を加速する。
新しいセンター「レニンゲン・リサーチ・キャンパス」は、本社があるシュツットガルト近郊のレニンゲンに位置し、近くの3カ所に分散していた研究開発施設を集約した。
敷地は以前、飛行場として使われており、面積約100万平方メートル。12階建ての本館など14棟からなり、約1700人が勤務する。研究者同士が容易にコミュニケーションできるようオフィスの設計を工夫した。
記念式典にはドイツのアンゲラ・メルケル首相も出席。フォルクマル・デナー会長が「ボッシュにとっての『スタンフォード大学(米シリコンバレーの象徴的教育機関)』にしたい」と述べ、先端的な研究を素早く事業化できる体質作りを進める考えを示した。
新研究開発センターが稼働ーIoT強化
独ボッシュは、独南西部シュツットガルト近郊で約3億1000万ユーロ(約423億円)を投じて建設してきた研究開発センターを稼働させた。ソフトウエアやエレクトロニクスなどの研究を強化し、自動車だけにとどまらず「モノのインターネット(IoT)」関連の開発を加速する。
新しいセンター「レニンゲン・リサーチ・キャンパス」は、本社があるシュツットガルト近郊のレニンゲンに位置し、近くの3カ所に分散していた研究開発施設を集約した。
敷地は以前、飛行場として使われており、面積約100万平方メートル。12階建ての本館など14棟からなり、約1700人が勤務する。研究者同士が容易にコミュニケーションできるようオフィスの設計を工夫した。
記念式典にはドイツのアンゲラ・メルケル首相も出席。フォルクマル・デナー会長が「ボッシュにとっての『スタンフォード大学(米シリコンバレーの象徴的教育機関)』にしたい」と述べ、先端的な研究を素早く事業化できる体質作りを進める考えを示した。
20日刊工業新聞15年10月16日 国際面