呼吸しやすい、和紙のシールドマスクが生まれた!
杉原商店(福井県越前市、杉原吉直社長、0778・42・0032)は、地元の越前和紙で「和紙のシールドマスク=写真」を商品化し、卸売りを始めた。一枚紙を型抜きし一部のり付けでお面状にした仕様で、鼻からあごを軽く覆う。呼吸がしやすく、オール和紙製で通常の紙ゴミで捨てられる点が特徴。手漉(す)き、機械漉きの2タイプで、それぞれ月1000個の販売を目指す。
仕様づくりは3社と連携。フェースシールドとマスクの中間的仕様の発想をもらい、紙で立体を作る方法、耳かけ部は破線をちぎり取り自分サイズに調節して使う方法を工夫した。価格は手漉き品が5枚入りで1200円(消費税抜き)、機械漉き品が5枚入りで700円(同)。
和紙の質感・風合いで、神仏事など格式ある行事、企業ノベルティ品など、新型コロナウイルス禍のエチケット品の需要を見込む。杉原商店は越前和紙の問屋で、和紙の用途開拓にも注力している。
日刊工業新聞2020年8月24日