寝苦しい夜には「除湿」を! サーラ住宅が見つけた快眠法
サーラ住宅(愛知県豊橋市、山口信仁社長、0532・32・7272)は、豊橋技術科学大学と共同で、室温が多くの人が蒸し暑さを感じる28、29度Cに上昇しても除湿により睡眠効率が高まることを実証した。調湿換気システムで湿度を50%に保てば、深部体温(直腸温)が下がり、皮膚温の上昇を抑えられるという生理的評価で検証した。
実験では同大の学生17人が除湿した環境と除湿しない環境で交互に睡眠した。除湿ありでの深部体温は低下し続けたが、除湿なしではほぼ横ばいだった。室内環境の感じ方には個人差があるが、暑がりの人の皮膚温が最も上昇を抑えられた。
睡眠と覚醒のリズムを調べるため、圧センサーで加速度圧を計測して活動量を測定するアクチグラフで睡眠効率を算出した結果、除湿ありの方が除湿なしに比べて4・5%高かった。
今後は湿度を考慮した空間づくりで住宅の快適性向上を図る。(名古屋)
日刊工業新聞2020年8月18日