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コロナで需要が急上昇、サブスクがついにDVD・ブルーレイレンタルを超えた!

コロナで需要が急上昇、サブスクがついにDVD・ブルーレイレンタルを超えた!

アマゾン・プライムビデオの画面(アマゾンのHPから)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くのエンターテインメント業界が打撃を受けている。「3密」を避けるため、映画館やDVD・ブルーレイレンタル店は休業や時短営業を余儀なくされた。そんな状況下、利用率を急激に伸ばしたのが「SVOD」(サブスクリプションオンデマンド)をはじめとする有料動画配信だ。

映像コンテンツのマーケティング事業を手掛けるフィールドワークス(東京都渋谷区)と映像メディア総合研究所合同会社は、 ネットアンケートを実施し有料動画配信サービスについての利用動向を分析した。

利用率を伸ばす「有料動画配信」

「有料動画配信」は定額制見放題(SVOD)、 都度課金制レンタル(TVOD)、 デジタルデータ購入(EST)の3つから成る。これらの利用率は前年から増加し、 26.0%となった。 なかでも「SVOD」は前年から4ポイント増加し、 「有料動画配信」の利用をけん引している。

コロナ禍で休館期間もあった「映画館」の利用率が前年から大幅に減少し、36.6%と過去5回の調査で最も低い値になった。 「DVD・ブルーレイのレンタル」と「DVD・ブルーレイの購入」は減少し、 パッケージメディアの利用率の低下がみられる。

有料映像サービスの利用率

もっとも使われているサービスは?

有料動画配信サービスの利用率では、Amazonプライム・ビデオがポイントを大きく伸ばし首位独走状態。Netflixも4.4%となり3位以下を引き離した。また、U-NEXTも増加し、前年の7位から4位へと順位を上げた。

有料動画配信サービスの利用率

ブランド認知でも 、Amazonプライム・ビデオが6割に迫りトップである。続くHuluは5割に到達した。NetflixはAmazonプライム・ビデオと同ポイントの進捗により、 Huluとの差を縮めた。また、U-NEXTも前年と比較すると大きく認知を広げている。

進む「サブスク」化

映像ホームエンタテインメントの各サービスをビジネス・ウインドウ(ビジネス形態)別に集計すると、‟サブスク“の利用率は、前年から3.5ポイント増加して34.6%となった。しかし、映画などで新作ビジネスの柱となる‟レンタル”は前年から1.5ポイント縮小、‟セル“も前年並みにとどまっている。

メディア別の集計では、「パッケージメディア」が4.1ポイントと前年から大幅に減少し、「有料動画配信メディア」との差は4.8ポイントまで縮まった。

映像ホームエンタテインメントの利用率/ウインドウ別・メディア別集計

ステイホーム期間、家で楽しめるエンタテインメントとして有料動画配信が選ばれたことが大きな起因となり、Amazonプライム・ビデオを中心にSVODの利用率は高まっている。

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