ニュースイッチ

聴診トレーニングに活躍するスピーカー オンライン実習も可能

テレメディカ(横浜市青葉区、藤木清志社長、045・875・1924)の開発した聴診専用のスピーカー「聴くゾウ」が、医師や看護師のトレーニングで活躍している。同製品を通じて録音の心音を再生し、スピーカーに聴診器をあてることで訓練できる。

新型コロナウイルスの感染拡大で医学部の授業が開かれず、医学生や看護学生が実習に困っている。同製品を使えば自宅などでオンラインの音源を再生し訓練できる。

特定の疾患を含む実際の心音を精巧に再現する。「触診の練習もできる」と同社の藤木社長は説明する。本体の一部は薄いシリコン膜で、心音を再生すると微細に振動する。振動は実際の症例を模しており、膜に触れることで訓練する。学生だけでなく、研修医や看護師も活用可能だ。

スマートフォン程度の大きさで持ち運びやすい。価格は消費税抜き1台12万8000円。今後は海外代理店を通じグローバル展開を目指す。

日刊工業新聞2020年8月3日

編集部のおすすめ