楽天市場、出展者向けオンライン説明会が活況
楽天は、ウェブ会議システム「Zoom」を活用し、電子商取引(EC)サイト「楽天市場」の出店者向け説明会「楽天大学まなびウィーク」を開いている。従来は出店者を会場に集めて対面形式で行っていたが、新型コロナウイルス感染拡大で4月以降、完全にオンライン化。これまでに17回開催し、「ライブ感があって良い」「チャット機能で気軽に質問できる」など好意的な声が多いという。
同社は2010年から対面型説明会「楽天大学」を全国で開催。売り上げ増を目指し、同社社員や外部講師がマーケティングや集客などの講義を行うほか、店舗同士の交流の場としても機能していた。近年は動画でも配信していたが、一方的な情報提供にとどまっていた。
コロナ禍でECの需要が急増する一方、リアル店舗を持つ出店者の中には販路に課題を抱える例も少なくない。そこでZoomを用いたオンライン説明会を導入し、リピーター育成やトレンド分析などをクイズを交えて解説している。6月末までに4457人が参加し、5段階評価で4・39と高い満足度が得られた。
8月27日には戦略共有会と懇親会を兼ねた大型オンラインイベントを予定する。
日刊工業新聞2020年7月23日