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フィンエアーが欧州の航空会社で初の「A350」を受領

ヘルシンキとアムステルダム、オスロで運行開始
フィンエアーが欧州の航空会社で初の「A350」を受領

フィンエアーに引き渡されるA350初号機

 エアバスは現地時間10月7日、フィンエアーにA350-900型機の同社向け初号機(登録番号OH-LWA)を引き渡したと発表した。欧州初のA350 XWBの運航会社で、世界ではカタール航空とベトナム航空に続き3社目。

 フィンエアーのA350-900は8月27日にロールアウトし、9月に初飛行に成功。座席数は3クラス297席で、ビジネス46席とエコノミーコンフォート43席、エコノミー208席となる。これまでに19機を発注済み。

 運航開始は10月9日で、ヘルシンキとアムステルダム、オスロを結ぶ路線で商業運航を開始した。その後、11月21日からヘルシンキと上海を結ぶ長距離路線に投入する。

 フィンエアーの保有機は全機がエアバス機。A320を30機とA330-300を8機、A340-300を7機の計45機を運航している。A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が3クラス280席、A350-900が325席、A350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を従来の機材より25%改善する。

 9月末現在、41顧客から783機(A350-800が16機、A350-900が598機、A350-1000が169機)を受注し、2社にA350-900を6機納入。カタール航空が4機、ベトナム航空が2機を運航している。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
欧州の航空会社では初めてエアバスA350を受領。カタール航空とベトナム航空に続いて、世界では3番目です。A350は今のところ大きなトラブルもなく、順調にデリバリーが進んでいます。日本航空(JAL)も19年からボーイング777の後継機として導入します。

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