IoTで水害を防ぐ。クラウド上で河川水位を可視化
NECプラットフォームズ(東京都千代田区、福田公彦社長、03・3259・1311)は、省電力広域無線ネットワーク(LPWA)を用いて身近な河川の水位データをリアルタイムに収集し、クラウド上で可視化するシステム「河川水位IoT監視パッケージ」を発売した。価格はオープン。今後5年間で40自治体への販売を目指す。
水位センサー子局(写真)を通じて収集したデータを無線集約局(親局)に送り、解析した水位情報をインターネットで住民に公開する。ネットワークの構築から水位センサー子局の設置、住民に公開するシステムの運営、保守までをワンパッケージ化することで、短期導入を実現する。
水位センサー子局は電源工事が不要。内蔵電池だけで約5年の長期稼働を実現。センサーは電波式を採用し、最大30メートル先の水面を測定できる。
水位情報は平時が1時間、大雨時は10分おきに更新し、ウェブ画面上のマップから観測地点を選択してデータを表示。水位の変化や注意水位、危険水位といった情報をグラフ化して公開する。