林テレンプが災害時寝具マットを無償提供、自動車技術を活かす
林テレンプ(名古屋市中区、林貴夫社長、052・322・2121)は11日、愛知県豊田市に災害時に活用できる寝具用マット約1000枚を無償提供したと発表した(写真)。主力製品である自動車のフロアカーペットの技術を応用しており、新型コロナウイルスの影響で生産調整していた一部の製造ラインを使って生産した。マットは市内115カ所の避難所に配備される予定だ。
寄贈した寝具用マットは幅90センチ×長さ190センチ×厚さ3センチメートルで、重さは1枚1600グラム。車のフロアカーペットの下に敷く防音材に使われる特殊なフェルトを利用しており、軽量で耐久性が高い。豊田市内の主力工場で生産した。
同日寄贈式を開いた林テレンプの横井敏彦上席執行役員は「創業110周年を迎え、拠点を置く豊田市に貢献したかった。技術とニーズがマッチしてうれしい」と話した。