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営業活動を6月から段階的に再開する生保各社、業績はどこまで耐えられる?

「新契約は提案機会の減少で下振れる可能性が高い」

国内大手生命保険9社の2020年3月期決算が28日に出そろい、売上高に当たる保険料等収入は6社が減収。比較的高い利回りを期待できる外貨建て保険が、海外金利の低下で販売減となったことが響いた。21年3月期は新型コロナウイルスの影響で、減収減益とする予想が多い。

日本生命保険の朝日智司取締役常務執行役員は「外部環境の想定以上の悪化で総じて厳しい1年」と総括。外貨建て保険販売額はグループで3685億円減った。第一生命ホールディングスも外貨建て保険を販売するグループ会社で5000億円超の減収だった。両社とも保障性商品は販売好調を維持するが、外貨建て保険は今後の商品供給に課題が残る。

生保各社の21年3月期連結決算はコロナ禍の影響が見込まれる。主要な販売チャネルである営業職員が4―5月に営業を自粛。明治安田生命保険の中村篤志常務執行役は「新契約は提案機会の減少で下振れる可能性が高い」と分析。住友生命保険は、銀行窓販チャネルでも営業時間短縮などが下押し要因になる考えを示した。

営業活動は6月から段階的に再開するが、対面営業の制約が残る中、各社は従来から推進しているリアルとデジタルの融合を加速する構えだ。

日刊工業新聞2020年5月29日

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