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片脚に障害があっても乗れる!自治医科大などが「パラサイクル」開発

体の不自由な人が快適に暮らせる器具の開発を目的に、自治医科大学(栃木県下野市)の西村智教授と、金属加工業のティ・ディ・シー(宮城県利府町、022・356・3131)の赤羽優子社長が、同大学発ベンチャー「IchiGoo(イチグー)」を設立した。第1弾として片脚に障がいがあっても乗れる自転車「パラサイクル=写真」を開発。病院などを通じて普及を目指す。

同大学分子病態研究部を拠点とし、赤羽社長が最高経営責任者(CEO)、西村教授が最高技術責任者(CTO)に就く。パラサイクルは、通常の自転車では同軸である前ギアとクランクの中心軸をずらすことで、健常側の脚でペダルを上から下に押した際にギアが多めに稼働する。チェーンが緩みなく均一のテンションを保てるような部品も加えた。特許を出願した。

「中小企業のモノづくりに光を当てる」(赤羽CEO)として、製造は技術力のある外部の各企業と連携する考え。趣旨に賛同するスポンサーを募って製品化、量産を目指す。今後は医療関係者らの協力を得ながら、レクリエーション要素のある車椅子などの開発も進める計画。「障がい者はもちろん、健常者にとっても活動範囲が広がるような製品を開発していきたい」(同)としている。

日刊工業新聞2020年5月13日

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