研究に専念できるように…東京電機大が博士課程の院生を年収240万円で雇用
東京電機大学は博士課程の大学院生を年収240万円の専任教員として雇用する支援制度を2021年度に始める。優秀な学生が自分の研究に専念できるよう、院生のまま任期付きの特任助手とする。対象は20年度に博士課程1、2年の在学生と21年度の同課程入学志願者。書類選考と面接で若干名の採用を予定している。同制度により、学生に博士課程への進学を促す狙いもある。日本学術振興会の特別研究員制度に準拠し、その特別研究員の21年度採用分に申請していることも条件の一つ。
特別研究員に採択された場合、学術振から研究奨励金などの支援があるため、特任助手は辞退してもらう。
特任助手の任期は博士課程修了までの1―3年間。その間は学部生の授業の補助や修士課程の院生の指導、大学の運営補助などの仕事も行う。年齢制限は設けない。
年間50万円が上限の研究費、同20万円の学会出張旅費補助も申請できる。所属は同大学の総合研究所となり、自身の研究テーマに基づく学部研究資金の獲得やプロジェクト研究への参画も可能としている。
日刊工業新聞2020年5月12日