マスク着用でも本人の顔を認証できる!グローリーがシステム投入へ
グローリーは、マスクを着用したまま本人認証できる顔認証エンジンを開発した。同社が提供するウォークスルー型顔認証システム(イメージ)に搭載し、6月に発売する。消費税抜きの価格はカメラ2台とパソコン1台、顔認証システムを含めて200万円。空港や駅、官庁施設など大規模施設を中心に販売していく。
開発した顔認証エンジンは、従来の顔照合アルゴリズムに深層学習(ディープラーニング)の手法を用いて、目元やこめかみ、額などマスクやサングラスを着けても隠れない部分の本人特徴を正確に捉えられる。そのため認証精度を従来比10倍に高めた。
同社の顔認証システムは小売店や介護施設などで万引防止や介護者の見守り用途に使われている。店のデータベースに顔情報を登録された人が再度店へ訪れた際、カメラ画像と登録画像を照合し同一人物か判断する。
6月発売のウォークスルー型顔認証システムには、最大1000店舗の顔情報などを本部が一元管理できる機能も初搭載。各店舗担当者が行っていた顔情報登録業務を本部でできるため、現場の負担を減らせる。
日刊工業新聞2020年4月22日