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世界でも珍しい…4足歩行ロボが電力設備を巡視する

中部電力はソフトバンク、ソフトバンクロボティクス(東京都港区)と共同で、電力設備の巡視業務への四足歩行ロボットの活用を今夏以降に本格化する。米ボストン・ダイナミクスの同ロボット「スポット=写真」を、自律的な巡回による進捗(しんちょく)管理や安全点検に活用する。電力設備への同ロボットの活用は世界的にも珍しいという。

スポットは不整地な路面や階段も障害物を自動回避しながら自律歩行する。搭載カメラにより巡視・点検対象を撮影できる。中部電力は屋内外のさまざまな電力設備の巡視業務にスポットを活用し、業務効率化、生産性向上を図る。

3社は1月に実証実験を実施し、本格活用に向けた検討を始めた。今後、巡視業務に利用するためのデータ収集を進めるほか、ロボットの仕様に基づいたセンサーやカメラなどのハード、それらを制御するソフトウエアモジュールなどを開発する。

中部電力はこれと並行して、自動飛行ロボット(ドローン)と人工知能(AI)を組み合わせて鉄塔や電柱、電線など高所にある電力設備の巡視、点検への適用技術の確立も目指している。

ドローン、四足歩行ロボットは、ほかの業務への適用や、ほかのロボットの導入も含めて、電力事業全体の生産性向上策を検討している。ロボットなど最先端技術の現場への適用を進め、作業員が時間と手間をかけて行う業務の効率化を目指す。

日刊工業新聞2020年4月6日

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