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大日本印刷、5G対応の「透明アンテナフィルム」開発

様々な場所に設置可能

大日本印刷は、第5世代通信(5G)に対応した「透明アンテナフィルム」を開発した。視認性を損なわないため設置場所の自由度が高く、窓ガラスやモニターなどに貼ることでアンテナ増設の需要に応えられる。2022年度に量産を始めて、25年度に年間100億円の売り上げを目指す。

視認できないほど微細な金属配線を透明フィルム上で網目状に形成している(写真)。車のガラス部分や製品の表面などのデザインを損なうことなくアンテナを設置できる。フィルムの厚みは数十マイクロ―数百マイクロメートル(マイクロは100万分の1)まで対応可能。シート抵抗は2・5オームスクエア。

5Gのデータ通信に用いるミリ波帯の電波は、近くにある製品の影響を受けやすいためアンテナの設置場所が限られる。同時に、高度な通信環境を確保するためにはアンテナの設置数を増やす必要がある。設置の自由度が高い透明アンテナフィルムは、5Gの利活用や利用できる範囲の拡大につながる。

日刊工業新聞2020年3月31日

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