フィギュアにしたい芸能人は誰?3Dプリンターで造形 撮影システム持ち運び可能
美峰(東京都練馬区、平城徳浩社長、03・5848・6042)は4月にも、タレントのリアルフィギュアの販売を始める。芸能事務所と組み3Dプリンターで造形したフィギュアを発売する。ABS樹脂製で高さ30センチメートルのものが約30万円。映画や音楽ライブなどの宣伝材料やグッズ販売につなげる。
ライブなどの衣装を着たタレントを360度全方向から80枚撮影し、統合して3Dモデルを作る。画像データを3Dモデルに合わせ込み表面のテクスチャーを作成しフルカラーにする。これを3Dプリンターで立体造形する。高さ10センチメートルのものが約5万円で、20センチメートルのものが約15万円。受注生産で製造する。
同社の撮影システムは持ち運びが容易で映画の撮影スタジオやライブの舞台裏などに設営できる。その時々のデータを残し、注文に応じて製造できる。
3Dプリンターでのフィギュア製造は個人向けの記念品などにも用いられたが、現実の姿を忠実に造形してもクレームを呼び込んでしまう課題があった。人手で3Dモデルを修正するため、クレームの度に修正の手間がかかる。造形するモデルをBツーB(企業間)向けに絞ることでリスクを抑える。一体の製造に十数時間かかるため、受注生産で対応する。
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日刊工業新聞2020年3月10日