発想力を育む「IQつみき」がおもしろい
榊原工業(東京都豊島区、石川良治社長、03・3954・1055)は、さまざまな形状、色の立体を組み合わせて発想力を養う知育玩具(がんぐ)「IQつみき=写真」を発売、玩具市場に参入した。柔らかく安全なシリコンゴム製で、ブロック同士をくっつけることが可能。初の自社製品として小売店やネットを通じて販売する。
3歳以上が対象の知育玩具で、「球」「五角すい」「円すい」「立方体」の4種の単品パッケージの価格はそれぞれ3300円(消費税抜き)、総合セットは1箱で1万3000円(同)。ブロックの表面に粘着性を持たせ、くっつけて組み合わせる。鏡面仕上げの金型を用い、材料や固さなどを調整して粘着性を実現した。
立体を斜めに切断することで、平行に切断するより空間認識の難易度を上げた。特許取得済み。形状やサイズ、材料などを試験し安全基準に合格した玩具に付けられるSTマークも取得した。
現在は東急ハンズや丸井などでデモ販売を行っているほか、アマゾンでも発売した。
榊原工業は工業用のゴム製品や樹脂製品を製造しており、担当者は「色の再現や適度な粘着力など、これまでの工業製品で求められなかった点で試行錯誤した」とする。石川社長は「今後、自社製品の割合を高めたい」と話す。
日刊工業新聞3月4日