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電子学園が専門職大学向けのVCで学生の企業を支援!

学校法人の電子学園は4月開設の「情報経営イノベーション専門職大学(iU)」向けに、100%子会社のベンチャーキャピタル(VC)を設立した。情報通信技術(ICT)を土台に、同大の全学生へ促す起業の挑戦を資金面から支える。長期実習の受け入れを行う約150社などとのネットワークを生かし、学生発ベンチャー(VB)の有望案件に共同出資する。通常の大学と異なり、全学生を刺激するVCという点で、注目を集めそうだ。

VCの「i」を2月、東京都新宿区に設立した。設立を計画するファンドは当初4年間、年300万―500万円を投資する規模。1事業当たりの出資は50万円からで計画する。

情報経営イノベーション専門職大学は各学年で新規事業立ち上げの実習を課す。1年次に身近な課題発見・解決の流れを体得。4年次の卒業課題は、本格的な新規性・社会ニーズを満たす新事業提案といった具合だ。

また学生はICTとビジネスで、3年次に計5カ月間のインターンシップ(就業体験)の実習を連携企業で行う。学生は新規事業のショートプレゼンを、これらを含む企業やVCに向けて4年間で6回、行う。

この中で有望な案件に対し、企業が新VCとの共同出資やビジネスのノウハウ提供で協力してくれることを狙う。「1期生は意識が高く、すでに入試の面接で起業プランの提示が出ている」(多(おおの)忠貴電子学園理事長)。

通常の大学は学術研究を基にしたVB創出の意識が強いが、専門職大学の特色に根ざしたVB輩出が、今回のVCで期待されそうだ。

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