エコノミーに3段ベッドの睡眠エリア、ニュージーランド航空が来年にも導入判断
ニュージーランド航空は26日、エコノミークラスの乗客向け睡眠エリア「スカイネスト=写真」を開発したと発表した。機内に二つの3段ベッドで構成するフルフラット席「スリープ・ポッド」を収容。エコノミークラスの乗客が長時間のフライトのうち、一部の時間をシェアして使い、体を休められる。2020年に新規就航するオークランド―米ニューヨーク線の業績次第で、21年にも導入の可否を判断する方針だ。
各スリープ・ポッドは縦2メートル以上、横58センチメートル以上のスペースを確保。枕やシーツ、毛布、睡眠用に設計された照明などを搭載予定。USBコンセントや読書灯、換気機能なども検討している。
ニュージーランド航空はオークランドのイノベーションセンターで約3年かけてスカイネストを開発し、特許を出願した。長距離路線は、乗客が体を伸ばせないことが苦痛。自分の席以外にスカイネストを予約・利用することで、快適な移動が実現できるという。
日刊工業新聞2020年2月27日