電池が欲しい!トヨタの調達先拡大が止まらない
今度はグループの豊田織機と。電動化へアクセル
トヨタ自動車と豊田自動織機は20日、ハイブリッド車(HV)用の新型電池を共同開発すると発表した。豊田織機が電池の製造を担い、全量をトヨタに供給する計画。搭載車種や電池の仕様・性能など詳細は今後詰める。HV市場の急速な拡大が予想されるなか、トヨタは電池の調達網を拡大する狙い。豊田織機は車載電池への参入で、自動車関連事業の底上げにつなげる。
豊田織機は今後3年程度で総額200億―300億円を投じ、新型電池の生産体制を整備。共和工場(愛知県大府市)の既存建屋内に生産ラインを構築し、東浦工場(愛知県東浦町)の隣接所有地に新工場を建設する。
トヨタは2025年に電気自動車(EV)やHVなど電動車で550万台以上(20年見通しは231万台)を販売する計画で、このうちHVとプラグインハイブリッド(PHV)で450万台以上となる見込み。需要の急拡大に備え、パナソニックとの新会社設立や車載用電池で世界最大手の中国・寧徳時代新能源科技(CATL)との連携を進めており、豊田織機との取り組みもこの一環となる。
日刊工業新聞2020年2月21日