GPSなしでも大丈夫、作業員300人の位置を即時把握できるシステムの仕組み
シキノハイテック(富山県魚津市、浜田満広社長、0765・22・3477)は、工場や倉庫、地下施設、トンネルなどの全地球測位システム(GPS)信号が届かない場所でも作業員の位置や移動状況を計測、データ化できるシステム「PDRプラス システムオンプレワン=写真」をサイトセンシング(東京都千代田区)と共同開発した。4月に発売する。2023年度に5億円の売り上げを見込む。作業の効率改善や作業員の安全位置の確認、滞在場所の把握などに活用できる。これまで感覚的に推測するしかなかったものを可視化、数値化できるようになる。
基本ソフト(OS)がアンドロイドのスマートフォンを持つ作業員の動きを最大300人までリアルタイムで把握可能。
GPSの信号がなくても位置情報を捉えられるサイトセンシングの自律航法システム「PDRプラスシステム」に機能改善や規模拡大をした。自律航法は測位の対象が機器を装着する必要があったが、スマートフォンを代わりにすることで、価格が手ごろで使いやすいシステムを実現した。
日刊工業新聞2020年2月4日