メイカーズブームはどこへ…テックショップ、惜しまれながら閉店
テックショップジャパン(東京都港区、有坂庄一社長、03・5797・7110)は、2016年から運営してきた会員制モノづくり工房「テックショップトウキョウ=写真」を29日に閉店する。
同工房は全米で会員制DIY工房を展開する米テックショップ(カリフォルニア州)と、出資者でもある富士通が共同で「アイデアをカタチにする世の中を作る」というコンセプトで運営してきた。拠点は東京・赤坂のアーク森ビル内にあり、約1200平方メートルの施設内には、個人でも利用できるレーザー切断機や、3Dプリンター、旋盤、マシニングセンター、工業用ミシンなど約50種類の工作機器がずらりと並ぶ。
会員数は20年1月末時点で、法人と個人を合わせて約1500人。企業のほか、クリエーターや学生、一般の参加者などの会員からなり、会員同士の交流からビジネスなども生み出してきたが、当初計画には届かず、惜しまれながらの閉店という運びとなった。閉店後にテックショップジャパンも5月末に清算する予定。
日刊工業新聞2020年2月4日