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幼児向けやマヨづくりなど多彩な見学コース、キユーピー「マヨテラス」

キャップからマヨネーズボトルに入ってみよう
幼児向けやマヨづくりなど多彩な見学コース、キユーピー「マヨテラス」

エントランスで巨大なマヨネーズボトルが迎える

キユーピーはマヨネーズの歴史やモノづくりが学べる見学施設「マヨテラス」を、同社の研究開発・オフィス融合施設「仙川キユーポート」(東京都調布市)の1階で運営している。ギャラリーやマヨネーズ製造の仕組みの疑似体験、サラダの試食などを通じて、マヨネーズの知識や同社の思いを理解してもらう。同施設を担当する広報・CSR本部CSR部社会・食育チームの鈴村正史チームリーダーは「見学者に食べることの楽しさや重要性を分かってもらいたい」と強調する。

旧仙川工場を2011年に閉鎖し、仙川キユーポートを13年に開設した。「それ以前の工場見学がなくなるのが残念」との近隣の声もあり、14年にマヨテラスをオープンした。

同施設は約800平方メートル。エントランスの「サラダホール」では巨大なマヨネーズボトルが見学者を迎える。キャップ部から木製フレームのボトル内部に入れる。「キユーピーギャラリー」で歴史や商品展開を紹介。「ファクトリーウォーク」では実際の工場の映像を大型スクリーンで見学するほか、品質保証として原料の配合を間違えないシステムをゲームで体験できる。最後の「キユーピーキッチン」でマヨネーズとさまざまな調味料を混ぜてオリジナルソースをつくり、サラダを試食する。

約90分の一般コースのほか、最近では見学者ごとに合わせたコースを拡充している。離乳期の子どもを持つお母さん向けの「育児コース」や3―6歳の子どもを対象にした「幼児コース」、手作りマヨネーズ体験と工場製を味比べする「マヨづくりコース」など。鈴村リーダーは「離乳期にどんなベビーフードを与えるかで悩むお母さんは少なくない。コースのレクチャーで支援するなど、食の課題解決にも一役買いたい」と狙いを明かす。

このほか、地元自治体などと連携し体験講座といったイベントも開いている。「今後も企業や団体などと連携した企画を増やしていきたい」(鈴村リーダー)と拡充する方針だ。

【メモ】▽開館日=平日10時―17時、土曜日・日曜日・祝日は休館▽入場料=無料、完全予約制▽最寄り駅=京王線・仙川駅▽住所=東京都調布市仙川町2の5の7▽電話=03・5384・7770

日刊工業新聞2020年1月17日

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