顔の表情をシェアできる技術とは?ドコモなどが開発
NTTドコモとH2L(東京都港区)は、頬に装着した専用装置が、口周りの筋肉に電気刺激を与えて収縮させることで別の人間の口の動きを再現できる技術「フェースシェアリング」を共同開発した。遠隔地にいる外国語の講師の口の動かし方を同装置により再現することで外国語の発音法を学ぶことが可能になる。
人工知能(AI)が指定する口の動きの再現もできる。複数の専用装置を用いれば、1人の口の動きを複数人に同時に再現できるという。
遠隔地にいる別人を撮影したカメラから目元のみを抽出して3次元映像を作成し、利用者に投影することで顔の表情を再現。頬に付けた専用装置のスピーカーから他人の音声を再生することもできる。
超高速通信の第5世代通信(5G)と組み合わせれば、遠隔地にいる他人の口の動きや顔の表情をリアルタイムに再現できるサービスが期待できそうだ。
日刊工業新聞2020年1月15日