大学生や高校生が地域企業を学ぶ「東大阪モノづくり体験塾」
東大阪モノづくり体験塾(西藪和明代表=近畿大学理工学部教授)は、第3回フォーラムを城東工科高校(大阪府東大阪市)で開いた(写真)。同塾は大学生や高校生らが地域企業を学び、製造業の人材育成につなげている。今回は経済学部の学生が樹脂成型会社で製造と機械チャージ算出、成型品単価見積もりを体験するなど、実習の多面化が進んだ。
フォーラムには企業や学校、保護者、行政関係者ら65人が出席した。東大阪市などの中小企業10社が学生を受け入れ、大阪産業大学や城東工科高校などの学生が現場で学んだ成果を報告した。
大阪石材工業(東大阪市)で体験学習した城東工科高の生徒は「まず墓石の価格を聞いて圧倒された」と感想を述べ、石の種類や希少性、母材から切り出せる部分が少ないことを学び「ミスが許されない加工とやりがいを体験した」と発表した。
大阪産大経済学部学生は樹脂成型のモールドサポート(同)で製造だけでなく管理や営業を学び「最近は100円均一ショップで樹脂製品を見ると、どう作られるのかを想像する」とモノづくりへの興味の高まりを報告した。
日刊工業新聞12月12日