AGCが確立、ビジネス課題を設定する新手法「因果連鎖分析」とは?
AGCは、ビジネス課題を設定するための手法の一つとして「因果連鎖分析」を新たに確立した。企業に存在する膨大で複雑なビッグデータを有効活用することで、ビジネス課題の設定からデータの活用、課題解決に向けた具体的な改善の実施まで納得性の高い成果に結びつけることができ、企業の競争力強化につながる。
同手法では、個々人の経験や勘に基づく言語化できていない暗黙知を含めて課題解決に結びつく可能性のある諸要因を「因果の連鎖」という視点から整理して可視化する。諸要因の関係性が可視化されることで、ビジネス課題の設定に向けた合意形成が進めやすく、分析対象とすべきデータが明確になる。実際に同手法で製造不良をほぼゼロにした事例や、eコマースでの売上高を大幅に増やした事例など、さまざまな成果が出ているという。
日刊工業新聞2019年12月2日