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成田空港のギャラリー型トイレが「日本トイレ大賞」に選ばれたワケ

成田空港のギャラリー型トイレが「日本トイレ大賞」に選ばれたワケ

内閣官房の「日本トイレ大賞」を受賞したGALLERY TOTO

 成田国際空港会社は、空港内に設置したギャラリー型トイレ「GALLERY TOTO」が、内閣官房の「日本トイレ大賞」で国土交通大臣賞を受賞した。

 GALLERY TOTOは、4月24日にオープン。第2旅客ターミナルとサテライトを結ぶ連絡通路内のくつろぎスペース「NARITA SKY LOUNGE 和(わ)」に設置した。TOTO(5332)とのコラボレーションで、日本のトイレ文化や技術力を世界に発信している。乗り継ぎや出発時など、利用客が日本のトイレの良さを体感できる。

 ギャラリー内には男性用と女性用4つずつ、多目的トイレ1つ、授乳室1つの計10ブースを設置。ブース内では用を済ますこともできる。入り口にはインテリア装飾用LEDパネルを17枚設置し、パネル内では模様がゆらゆらと動く。表面を布地素材のテキスタイルで覆うことにより、「障子越しに影絵を見る」ような作りを再現した。

 ギャラリーオープン前日の記念式典でTOTOの張本邦雄会長は、トイレは以前「厠(かわや)」や「御不浄」などと呼ばれ、汚いイメージがあった、と発言。「ここ50年くらいでトイレは劇的に変化した。日本固有のトイレ文化を発信したい」と仕上がりに自信をのぞかせていた。

 NARITA SKY LOUNGE 和は、出国手続き後エリアに設置する休息スペースで、1992年12月から2013年9月まで運行していた連絡シャトルの跡地にオープンした。

 日本トイレ大賞は「内閣官房すべての女性が輝く社会づくり推進室」が募集。「世界に誇れる」「子連れでも利用しやすい」など、優れたトイレを表彰する。商業施設や公共施設、オフィスなどを対象にした「空間部門」と、災害用トイレの改善やトイレマップの整備、途上国などでのトイレ設置などを対象にした「活動部門」を選出する。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
成田のギャラリー型トイレ「GALLERY TOTO」がトイレ大賞。4月にオープンしたもので、日本のトイレ文化の発信拠点です。

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