錆びない、劣化しない!年内投入される次世代ファスナーの素材は?
YKKは、セラミックス製のファスナーを開発した。2019年内をめどに市場投入する。半永久的に光沢が続き摩耗、さび、表面処理の劣化がないといったメリットがある。金属製や樹脂製ファスナーに続く基幹商品に育成することを目指す。まずはスライダー部分などを3万円以上の高級カバンで展開し、ノウハウを蓄積しながら用途を広げ、生産規模を拡大する方針だ。セラミックス製のファスナーの開発は初の試みで、同社では「他に例がないのでは」としている。
ファスナーを開け閉めするスライダー部分や、ファスナー以外のカバンの部品にセラミックス製を投入する。ファスナーがかみ合う「エレメント」部分もセラミックス化できるように開発を進める。当面は白と黒の2色を販売する。価格は最上位クラスの金属ファスナーと同等程度。
セラミックスでファスナーに必要な精度を実現するのは難しいが、焼成工程で最適な焼き方を見いだし、日本産業規格(JIS)が規定する寸法公差0・2ミリメートル以内を実現した。また、従来の金属ファスナーなどで用いるカシメや圧着、溶着工法ではセラミックスは割れてしまう。そのため、スライダーを構成する柱と胴体、引き手の組み立てには接着剤を用いた。
耐腐食性や耐薬品性の高さなどを生かし、釣りざおや医療従事者のユニホームにも用途を広げる考え。また紫外線にも強いため屋外で使うテントやビニールハウスなどにも展開できる。
ファスナーを開け閉めするスライダー部分や、ファスナー以外のカバンの部品にセラミックス製を投入する。ファスナーがかみ合う「エレメント」部分もセラミックス化できるように開発を進める。当面は白と黒の2色を販売する。価格は最上位クラスの金属ファスナーと同等程度。
セラミックスでファスナーに必要な精度を実現するのは難しいが、焼成工程で最適な焼き方を見いだし、日本産業規格(JIS)が規定する寸法公差0・2ミリメートル以内を実現した。また、従来の金属ファスナーなどで用いるカシメや圧着、溶着工法ではセラミックスは割れてしまう。そのため、スライダーを構成する柱と胴体、引き手の組み立てには接着剤を用いた。
耐腐食性や耐薬品性の高さなどを生かし、釣りざおや医療従事者のユニホームにも用途を広げる考え。また紫外線にも強いため屋外で使うテントやビニールハウスなどにも展開できる。
日刊工業新聞2019年10月2日