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東京・日本橋はスタートアップの聖地になるか?三井不、支援活動始動

 三井不動産と起業家支援ベンチャーのプロトスター(東京都中央区)は、25歳以上の社会人を対象とした起業家育成コミュニティー「スイングバイ」を12月に始動する。起業に必要な知識や考え方を体得してもらい、プロジェクトを試行。軌道に乗れば、本格的な起業も後押しする。社会人でも起業しやすい環境を整え、東京・日本橋エリアのベンチャー企業を活性化する。

 両社は日本橋エリアを中心とした東京の東部でスタートアップと大企業のオープンイノベーションを促す「イースト構想」を進めており、スイングバイはその一環。上場企業が本社を構える日本橋の強みを訴求し、東京東部に多く立地するベンチャーを集積させる。ITベンチャーの拠点に成長した渋谷や六本木に対し、あらゆるベンチャーが活動する一大拠点に育てる。

 三井不動産ベンチャー共創事業部の田中伸幸グループ長は「日本橋エリアにオープンイノベーションや起業に向けた環境と文化をつくり、新たな産業の創出につなげたい」とコメント。プロトスターの栗島祐介氏も「“チャレンジャーファースト”の文化を醸成し、日本橋を起業家の聖地にしたい」と意欲を示した。
日刊工業新聞2019年10月1日

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